能登輪島に炊き出し

10月に続き、11月13日(水)に石川県輪島市に炊き出しボランティアに参加してきました。輪島市の中心部から海岸沿いの、まだ地震と大雨の傷が生々しく残る道路を珠洲市の方面に向かうとある「ねぶた温泉能登の庄」で、たこ焼きと焼きそばの炊き出しです。震災支援を続ける会とえんまんさんとの、9月から毎月行われているコラボ企画への、ビハーラ彦根とみんなの食堂ビハーラからの参画です。午前11時から午後3時までの間に、行列に並ばれた地元の人たちに、たこ焼き・焼きそば合わせて750食ほどをお渡しいたしました。

地元の中学生たちが来院

 11月21日(木)の午後、純正寺の地元の東中学校の一年生約30名が、校外学習で純正寺を訪れました。地元の郷土の歴史と文化を知るというプログラムで、子どもたちの希望で純正寺の歴史と活動を学びに来たのでした。生徒さんからは、「彦根城の近くにお寺が建てられたのはなぜですか?」「地域食堂ビハーラを開いて良かったこと、大変だったことは何ですか?」「お経を唱えられるようになるには、どのくらいかかりますか?」「純正寺さんがこれからの社会をより良くしていくために取り組んでいることは何ですか?」など、たくさんの質問をいただいて、その質問に住職が答えながらさらに生徒さんと会話する、とても貴重なひと時を過ごしました。

サマースクール

 8月19日(月)・20日(火)の二日間、純正寺本堂で仏の子ども会夏休み恒例のサマースクールが開催されました。今年の参加者は、保育園年長さんから中学校2年生までの18名でした。19日は、午後1時半から開校式。お勤めと2日間の日程と注意事項の説明ののち、湖東焼きの先生を招いての焼き物教室。絵付けをしたオリジナルの丸皿は、9月に焼き上がります。夕食は流しそうめん。ご門徒の井川良一さん手作りの本格的の流し竹に、そうめんのみならずソーセージやトマト、かまぼこにブドウまで、色んなものが流れてきて、テンション爆上がりお腹いっぱいの夕食になりました。夕食後は、極楽湯で入浴。いろんなお風呂を楽しんだ子どもたちでした。本堂に帰ってきた子どもたちは、お菓子やアイスクリームを食べながら、仏教のお話の動画を鑑賞し、キャンドルサービスで今日1日を振り返りました。そして、本堂いっぱいにお布団を敷いて、眠れぬ本堂での夜を楽しんだ子どもたちでした。2日目は、午前5時に起床。洗面・着替えに布団をたたんで、「正信偈和讃」のお朝事。ラジオ体操の後に、思い思いにおむすびを作って朝食。勉強タイムで夏休みの宿題のラストスパートをして、午前9時に解散。楽しいサマースクールの2日間は、あっという間に過ぎていきました。

純正寺に新しい僧侶が誕生

 今月、純正寺に新しい僧侶が誕生しました。法名は釋明慧(俗名 麻生佑来)さんと言います。彼は、現在三重県の鈴鹿市にある医療系大学に職員として勤務しています。彼は、純正寺住職の血縁者でもなく、寺院出身者でもありません。この世に生まれて30数年、様々なことを経験した彼は、将来医療現場でターミナルケア(終末期医療)に寄与できる「臨床宗教師」になることを希望しており、そのためには僧侶になることが必要であるため、この度縁あって純正寺の所属で得度することになったのです。そして、彼は7月30日から8月9日までの11日間、本願寺の研修道場で開催された「得度習礼」に臨み、8月8日の夕方本願寺にて得度式を受式、念願の浄土真宗の僧侶になりました。これから、数年の僧侶としての実務を積み、その後2年に及ぶ臨床宗教師育成プログラムを受講して臨床宗教師になる予定です。これからは、純正寺の恒例法要に参拝・出勤することもありますので、どうぞ気軽にお声がけください。

今月3度目の石川行き

 元日に発生した「令和6年能登半島地震」。発災翌日から毎日、能登へ物資の輸送を続けている一般社団法人「えんまん」の後方支援活動を、純正寺の子ども食堂活動「みんなの食堂ビハーラ」でも続けており、この度3回目になる物資輸送活動を遂行いたしました。「えんまん」さんから3度目の後方支援の依頼が来たのは23日。「えんまん」さんの活動が、物資輸送からお弁当配布に移行してきたのに伴い、お米がたくさん必要なので何とかならないかという依頼。さらに、支援している避難所でノロウイルスとコロナウイルスの感染症が発生し、寝具を入れ替えなければならなくなったことにより、マットレスと毛布が必要とのこと。彦根市社協さんに問い合わせたところ、災害用の毛布が相当数あるとのことで、早速宅配便にて80枚の毛布を送りました。マットレスは、純正寺のほとけの子ども会の夏休みのサマースクールの際に、レンタル布団でお世話になっている多賀町の光和商事さんが、使わなくなったマットレス約40枚を提供くださいました。お米は、26日(金)から28日(日)までの3日間、純正寺本堂で協力の受付をしたところ、約70名の方々からおよそ1500kgの精米や大量の漬物などが集まりました。加えて、追加で飲料水が必要との連絡がえんまんさんから届いたため、ペットボトル30ケース360kgを購入しました。そして、29日(月)の午前に、2トントラック一台満杯の物資を石川県小松市と能美市に向けて輸送いたしました。発災からひと月経って2月に入ると、被災地も避難所生活から二次避難で仮設住宅や借り上げ住宅への移動が始まるでしょう。そうなると、支援の種類も変化してきますが、これからも引き続き被災された方々の苦しみに関わり続けていこうと思います。

震災後方支援活動

 元日夕方、能登半島沖で発生したM7.6の大地震。石川県を中心に北陸の広い範囲に大きな被害をもたらしました。中でも、能登半島の市町では、大きな揺れや津波や火事により、甚大な被害がもたらされました。そして、多くの人々が避難所での不自由な生活を余儀なくされています。そのような中、石川県でも西に位置する小松市でも、建物や家財や道路にも被害がもたらされ、小松市を拠点に石川県や福井県などで子ども食堂活動を展開されている一般社団法人「えんまん」のメンバー達も被災されました。1日の夜は、子ども食堂に通う子ども達と避難所で不安な一夜を過ごされましたが、明くる2日には自宅に戻り、被害が大きい能登半島の避難所へ救援物資を運ぶ活動を始められました。しかし、石川県内では地震の影響で流通が滞り、3日には運ぶ物資が枯渇し始めました。そこで、同じく子ども食堂を営む私たち「みんなの食堂ビハーラ」に、物資を供給する後方支援活動の依頼が来たのです。そこで3日のお昼、早速食堂ビハーラに参加している子ども達のお家に物資提供の依頼のLINEを送ったところ、明くる4日までの1日半で、飲料水・毛布・カップラーメン・カイロ・おむつ・生理用品など、トラック2台分の救援物資が純正寺本堂に集まりました。そして、5日(金)の午前中、支援くださった皆さんがお手伝いくださって、トラック2台に物資を積み込み、救援物資の備蓄基地になっている一路石川県小松市の本光寺さんへと出発しました。およそ3時間かけて本光寺到着すると、本光寺のご住職がお出迎えくださり、本光寺本堂や車庫に物資を下ろしました。その最中に、能登へ物資を輸送したスタッフが帰ってきて、私たちが下ろした物資を早速車に載せて再び能登へと向かわれました。私たちが彦根に戻るとすぐに、再び物資供給の依頼が届き、ブルーシートなどを宅急便で現地に送りました。10日にも、追加の救援物資供給の依頼が届いたので、再び子ども食堂や、読み聞かせボランティア、青少年指導員の仲間達に呼びかけたところ、皆さんがそれぞれの人のつながりに2次・3次拡散してくださったことにより、3時間でトラック一台分の物資が集まり、再び本光寺さんへ物資を届けてまいりました。今回の緊急支援には、私の知る人のみならず初対面の方々までもが志を持ってご協力くださいました。ご協力くださいました皆様には、本当にありがとうございました。皆さんの、温かい被災地への寄り添いの心が、今回の迅速な救援物資輸送につながりました。しかし、今回の地震がもたらした、特に能登半島への傷跡はとても深く、地震発生から2週間が経つ今も未だ復興のめどさえも立たない厳しい状況です。これからも、現地で必要なアイテムは変化しつつ供給を求められるでしょうから、引き続き私たちもできる限りの協力を続けていきたいと思います。その際には、皆様の温かいご協力を心よりお願いいたします。

餅つき食堂ビハーラ

 今日(12月29日)は、年末恒例のお餅つきとみんなの食堂ビハーラのコラボ企画でした。参加者スタッフ合わせて100名が集う中、臼と杵でつく昔ながらの餅つきに子ども達も「僕もつかせて!」とワイワイみんなでお餅つきをしました。そして、つきたてのお餅はすぐに砂糖醤油餅ときな粉餅に。自分たちでついたお餅は、子ども達にも格別のようで、美味しそうに平らげていました。おかずは、いつも平和堂ベストーネさんのお惣菜。お店に並んでいるのと同じお惣菜は、もちろん味に文句なし。しかし、食べ盛りの子ども達のお腹を満たすのは容易ではありません。そこで、これもまた企業さんからご支援いただいたカップラーメンを緊急登板。これまた大人気で、お湯がすぐ無くなって、お湯が沸くのを待つ子で列ができてしまいました。年末最後のイベントも、大盛況のうちに無事終えることができました。これも、年末でご多用の中であるにも関わらずお手伝いいただいた食堂スタッフの皆さんと門徒会の皆さんのおかげです。ありがとうございました。

ついに100名超え

 2016年8月にオープンして8年目に入った「みんなの食堂ビハーラ」。11月30日に、はじめて申し込みが100名を超えました。第1回が、2組の親子さん5名の参加でしたので、ずいぶん子どもたちに馴染みの深い食堂になってきたのだなあと感じています。同時に、一人ひとりの子どもとゆっくり話す機会がなくなったことは、新たな課題です。

本堂でお泊まり

ほとけの子ども会の、夏休み恒例イベント「サマースクール」を、7月31日(月)・8月1日(火)の1泊2日で開催しました。参加者は、小学1年生から4年生までの児童15名。開校式の後、湖東焼きの先生の指導のもと「七宝焼」のオリジナルバッジを作りました。夕食は、子ども達のリクエストのピザ。お腹が一杯になったところで、極楽湯で銭湯入浴体験。大きなお風呂に、子ども達のテンションは最高潮に。本堂に帰って、仏典ビデオの鑑賞をした後は、1日の振り返りの「キャンドルサービス」で静かに過ごしました。そして、本堂にお布団を敷いて就寝!といきたいところですが、上がったテンションがなかなか落ち着かず、眠れぬ夜を過ごした子ども達でした。翌朝は5時に起床。6時からご門徒の皆さんと一緒に「お朝事体験」。大きな声で『正信偈和讃」』をお勤めしました。ラジオ体操の後は朝食。本堂脇の駐車場での「流しそうめん」です。30束のそうめんは、あっという間に子ども達のお腹の中へ。「ごえんさん、他に流すものないの〜」の声に、急遽「プチゼリー流し」に。最後は「氷流し」でようやく子ども達も満足してくれました。もう、30年近く続けているこのサマースクール。住職の体力が続く限り、来年も開催したいものです。